職場や仕事で信頼関係を築く方法やメリット、施策まとめ
組織で生産性高くかつ良好な関係で働くためには、従業員相互に信頼関係を築くことが必要です。
信頼関係が築けていない組織では、ミスが上司に報告されずに問題が大きくなってから表面化する、チーム内で連携が取れずに仕事が上手く進まないといったことが発生してしまいます。
今回は、職場で信頼関係を築くための方法や施策、信頼関係を築くことのメリットやポイントなどについて紹介します。
職場や仕事における信頼関係とは?
職場や仕事における信頼関係とは、「気兼ねなく相談できる」「依頼したことを問題無く実行してくれる」「必要な情報に関して適宜共有される」「お互いの強み・弱みや進捗状況に応じてフォローしている」ような、チームでの仕事を互いに信頼してスムーズに進められる関係のことを指します。
チームで仕事を進める上で、信頼関係が築けていないと、相談できない・依頼できない・大事な情報が共有されないなど、効率を大きく下げ、大きなミスや問題を引き起こしてしまう可能性があります。
職場で信頼関係を築くメリット
職場で信頼関係を築くメリットについて紹介します。
チーム全体の生産性が上がり、良い成果を出しやすくなる
職場での信頼関係を築け、相談や情報共有、仕事のフォローが行われることで、個々人やチームでの仕事が円滑に進み、チーム全体の生産性が大きく上がります。
チームの生産性が上がることで、成果にも結びつきやすくなります。
社内コミュニケーションが円滑になる
職場で相互の信頼関係が構築されることによって、相談や情報共有を行いやすくなり、社内のコミュニケーションを円滑に行えます。
信頼関係が築けていない場合は、相談や情報共有するにもタイミングを伺ったり、コミュニケーションの量や頻度が減ってしまい、コミュニケーションコストが大幅に上がります。
人間関係のトラブルが減る
従業員同士に信頼関係が築けている場合、コミュニケーションにおいてストレスや問題を感じることも少なく、仕事の依頼や会話もスムーズに行えます。
一方で、信頼関係が築けていない場合は、自分の意見は曲げられない、必要以上のコミュニケーションは取らないということが発生し、建設的なコミュニケーションが行えない、議論が衝突してしまうということが考えられます。
信頼関係を築くことは、人間関係のトラブルを減らすことにも繋がります。
従業員の定着に繋がる
離職理由の中でも多いのが「上司との関係」や「同僚との関係」です。
上司や同僚と信頼関係が築けていれば、悩みやストレスも減少し、むしろ職場に定着する理由付けになります。
信頼関係を築くことは、組織に対しても良い影響があります。
↓従業員の離職が発生する原因と防止策を紹介した記事はこちら↓
離職が発生する原因と行うべき離職防止対策を紹介
職場で信頼関係を築けないことのデメリット
職場で信頼関係を築けないことのデメリットについて紹介します。
仕事が個別最適になり、チームとしての成果が上がらない
職場で信頼関係が築けないと、自分の仕事の進捗や情報に関しては必要な時に共有する、仕事の依頼は自分のペースで依頼するなど、仕事が個別最適で進んでしまいます。
チームとしては、業務の進捗がお互いに見えないために、何度も催促して進捗を確認しないといけなかったり、業務過多であることに気づかずにプロジェクト全体で遅れが生じたりと成果が上がらない可能性があります。
必要な情報について相談・共有されず、問題やミスが発生してしまう
職場で信頼関係が無い状態では、コミュニケーションの頻度や量がどうしても減ってしまいます。
必要な情報についての相談や共有がされない、遅れてしまうことによって、期日に仕事が間に合わない、ミスが発生してしまうという事態が発生してしまい、関係各所に損害や迷惑がかかります。
従業員の離職に繋がってしまう
職場で上司や同僚、部下と信頼関係が築けないことで、仕事を行う中でストレスが蓄積され、離職を決定する要因になってしまいます。
実際に離職の要因として人間関係を理由としたものは多くあり、人間関係・信頼関係は、生産性や職場定着に大きな影響を与えます。
職場で信頼関係を築くことが上手い人の特徴
職場で信頼関係を築くことが上手い人の特徴を紹介します。
- 挨拶をきちんとする
- 感謝の言葉を伝える
- 問題が発生した際に、すぐに報告する
- ミスに対して誠実に謝罪する
- 小さな約束を守る
- 適宜、情報を共有する
- 相手のことを理解しようとする
- 相手のことを尊重した上で会話する
- 相手が困っている時に手助けする
- 嘘をつかない
- 誰かの悪口を言わない
- 発言と行動が一致している
- できないことはできない、分からないことは分からないと正直に言う
- 人の秘密を守る
上記のように、相手との関係を大事にすること、約束を守り誠実であることが信頼関係を築く上で重要です。
職場で信頼関係を築くためのポイント
職場で信頼関係を築くためのポイントについて紹介します。
頼まれたことを期待以上で実行する
職場での信頼関係を築くためには、まず任された仕事をその用件通りもしくはそれ以上で実行することが必要です。
頼まれた仕事の用件について正確に把握すること、期日前には仕上げて報告まで行うこと、必要に応じて修正すべきことはすぐに対応することなどが求められます。
報告・連絡・相談を必要以上に行う
信頼関係を築くためには、頼まれたことをこなすだけでなく、今どういった状態なのかを適宜共有し、必要に応じて相談や報告を行う必要があります。
チームで動く際に、積極的に情報を開示することで、他の人の情報についても得られやすくなり、結果的に自分の仕事も進めやすくなります。
挨拶や感謝、謝罪を口に出して伝える
一緒に仕事を行う上では、話しかけやすい雰囲気でいることが必要です。
自分から挨拶をすること、何かをしてもらったら感謝を伝えること、ミスをしてしまったら謝罪を伝えることが重要です。
お互いに気持ちの良いコミュニケーションが取れるように心がけましょう。
相手の立場に立って、行動・発言する
相手から信頼してもらいたいのであれば、相手がどういうことを求めているのかを考えた上で行動・発言することが必要です。
自分のタイミングで自分が言いたいことを伝えるのではなく、相手の仕事の状況やタイミングを図って、お願いしたいことの意図や内容を的確に伝えること、何かやってもらった後は感謝を伝えることなど、相手目線での行動・発言を行いましょう。
職場で信頼関係を築く施策・方法
職場で信頼関係を築くための施策や方法を紹介します。
相互理解の場を設ける
相互理解とは、従業員1人1人が互いに異なる価値観や考え方、気持ちなどについて理解し合うことです。
そのために、自分史やモチベーショングラフなどでお互いにこれまでの人生から価値観や嬉しいと思うこと、悲しいと思うことなどを共有しあうことが有効です。
また、飲み会やランチ会、仕事以外の場でコミュニケーションを取ることで、プライベートな一面を知ることができ、従業員相互の理解が進みます。
↓相互理解が必要な理由や具体的な施策・ゲームを紹介した記事はこちら↓
相互理解とは?必要な理由、改善施策・ゲーム・ワークショップ例まとめ
MVVを社内に浸透させる
信頼関係を育む上で、従業員が向かうべき方向性を統一することも効果的です。
MVVを策定し、社内に浸透させることによって、判断や行動の基準、企業の方向性について認識のズレが少なくなり、コミュニケーションの齟齬も軽減されます。
↓MVVについて紹介した記事はこちら↓
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の作り方、企業事例まとめ
サンクスカードを活用し、感謝や賞賛を伝え合う文化を作る
サンクスカードは、従業員同士で感謝の気持ちを紙やデジタルを通して伝え合う制度のことです。
一緒に仕事をする中で、フォローしてもらったことやかけてもらった嬉しい言葉などを上司・部下・同僚に送ることで、社内コミュニケーションの活性化や従業員の良い信頼関係の醸成に繋がります。
↓サンクスカードについて紹介した記事はこちら↓
サンクスカードとは?導入メリット・デメリット、失敗と対策を紹介
職場で信頼関係を築く仕組みや施策を実行し、生産性と満足度の高い組織を作ろう
今回は、職場で信頼関係を築くための方法や施策、信頼関係を築くことのメリットやポイントなどについて紹介しました。
職場で信頼関係を築くことは組織や業績に対して様々なメリットがあります。
信頼関係を築くための仕組みや施策を実行することで、生産性が高くかつ、従業員満足度が高い組織を作れます。
ぜひ、自社に合ったツールの導入やワークショップの実施などに取り組んでみてください。