サンクスカードツール・アプリの機能や特徴、成功事例を紹介
チーム内や部署間のコミュニケーションの活性化や良い言動を会社の文化に醸成していくことを目的に様々な会社でサンクスカードのツールの導入が進んでいます。
サンクスカードのツールも国産のものでも非常に様々な種類があり、自社に合うツールを比較検討して選定する必要があります。
この記事では、サンクスカードツールの機能や特徴、ツール導入の際の比較ポイントや活用事例などについて紹介します。
サンクスカードとは?
サンクスカードとは、従業員同士で感謝の気持ちを伝え合う制度のことです。
役職や部署を超えてサンクスカードをやり取りすることによって、社内コミュニケーションの活性化や従業員の良い信頼関係の醸成が期待でき、様々な業界の会社で導入が進んでいます。
以前は、サンクスカードを紙で手渡しする運用が多かったですが、管理を効率化したり、組織全体により大きな効果をもたらすために専用のツールを活用した運用が一般的になっています。
↓サンクスカードの導入メリットやよくある失敗と対策について紹介した記事はこちら↓
サンクスカードとは?導入メリット・デメリット、失敗と対策を紹介
サンクスカードツール・アプリの種類と特徴
サンクスカードには、ツールによってサービス提供する際の内容や特徴が異なります。
それぞれの種類ごとにどのような特徴があるかを紹介します。
サンクスカードのやり取りに特化したツール
感謝や賞賛の気持ちをメッセージとして送る機能に特化したツールです。
非常にシンプルな設計で、送る相手を選択し、メッセージを記入するだけという手軽さがあるので、サンクスカードのやりとりだけできれば良いという企業にオススメのツールです。
ピアボーナス等の社内ポイントとサンクスカードを紐づけたツール
サンクスカードに社内通貨や社内ポイントを付与して、感謝や賞賛のメッセージを送るピアボーナスの要素を含んだツールです。
もらったサンクスカードが増えるとその分社内ポイントが増えていき、用意した景品と交換といった福利厚生の側面でも利用できるツールです。
社内掲示板、チャットなど社内情報共有まで行えるツール
サンクスカードの機能だけでなく、サンクスカード利用者向けに一斉に情報を配信する掲示板の機能やビジネスチャットの機能を搭載したタイプです。
サンクスカードのツールを情報共有を行うメインのツールと指定し、社内の情報共有やコミュニケーションの活性化を1つのツールで行いたいという企業にオススメのツールです。
情報共有以外の関連領域まで機能を有するツール
サンクスカードの社内掲示板、チャットの他に人事関連で活用したい機能を有したツールも増えています。
組織サーベイや従業員の情報管理など、ツールの活用目的がサンクスカードのやり取りをすることだけでなく、エンゲージメントの向上や人事領域の業務効率化といった目的で導入されます。
ソシキのミカタがオススメしているサンクスカードツールの『THANKS GIFT』もこのタイプで、サンクスカードだけでなく、社内掲示板、社内チャット、従業員アンケート、性格診断といった非常に様々な機能を有しているツールです。
サンクスカードツール・アプリの主な機能
サンクスカードツールの一般的な機能としては、下記のようなものがあります。
サンクスカード機能
サンクスカード機能では、サンクスカードを送る対象の方を選択し、メッセージを記載して送付する機能です。
ツールによっては、サンクスカードにピアボーナスをつけたり、コインの種類を選択して送るようなものもあります。
ポイント機能
ポイント機能は、サンクスカードにピアボーナスが付与されている場合、送るポイントを設定したり、自分が持っているポイント数を確認する機能です。
ポイント機能は、各個々人に紐づいているため、手集計だと管理が難しく、ツールを活用することによって活用できる機能です。
ランキング機能
サンクスカードの送付枚数や受領枚数によって期間ごとのランキングを出す機能です。
所属部署ごとのランキングやもらったコインの種類のランキング、特定の期間でのランキングなど様々な切り口での順位を確認できます。
景品交換(福利厚生)機能
サンクスカードにピアボーナスが付与されている場合、貯まったポイントと会社が用意した景品を交換する機能です。
用意する景品は、飲食や旅行のクーポンや観光施設の優待チケット、自社の福利厚生利用券などと企業それぞれで非常に様々です。
サンクスカードを紙ではなくツールを活用するメリット
紙に手書きのサンクスカードではなく、サンクスカードのツールを利用するメリットとしては、下記のようなものがあります。
サンクスカードを送る際の物理的・心理的ハードルが低くなる
サンクスカードのツールを利用することで、紙を用意して記入したり、当人に直接手渡しする手間や恥ずかしさを軽減できます。
時間や場所のような物理的なハードルだけでなく、サンクスカードを送る際の心理的ハードルを下げるため、よりサンクスカードのやりとりが増える傾向にあります。
違う部署やチームの人に送りやすくなる
サンクスカードのツールを利用することによって、物理的にサンクスカードを直接渡せない相手にも送れるようになります。
違う部署やチームは、交流する機会が少ないからこそ、サンクスカードのような気軽にコミュニケーションが取れる機会があることによって、部署をまたいだコミュニケーションを取りやすくなります。
カードをもらった数やポイントの集計が自動化される
紙のサンクスカードであれば、やり取りの数や内容は当人間しか分かりません。
特にサンクスカードに社内ポイントや社内通貨を付与したい場合は、個々人ごとにポイント数を管理しないといけないので、手集計で行うのは非現実的です。
その分ツールであれば、ポイントの加算や景品交換した後の減算を自動で行えるようになります。
サンクスカードでの良いやりとりが他の人にも開示される
サンクスカードのツールであれば、サンクスカードのやり取りが当人間に閉じることなく、他のメンバーにも開示されます。
他の従業員の良い言動が周りに可視化されることによって、会話のきっかけとなったり、良い言動を真似する人が増えてさらに良い言動が増えるなど組織に良い循環が生まれます。
サンクスカードツール・アプリ導入の際の比較ポイント
サンクスカードのツールを導入する際は、下記複数のポイントの中から優先順位を付けて、その高い優先順位の項目でツールの比較検討を行うことがオススメです。
要件とサービスの機能の合致
サンクスカードのツールを導入するにあたって、ツールに求めることとツールでできることが合致していないと、その後活用し続けることが難しくなります。
管理者側とユーザー側でそれぞれどういった使い方をしたいのか、どういう機能が必要なのかを洗い出した上でツールを探すことがオススメです。
使いやすさ
サンクスカードを長く使い続けるためには、従業員が使いやすいことが重要です。
ツールを使うことにストレスを感じたり、抵抗がある場合は、利用者が一部に限定されてしまうことやどんどん利用率が下がってしまう可能性があります。
自社の従業員のITリテラシーや他の同じような企業での活用状況を参考にしてみてはいかがでしょうか。
導入、利用費用
いくら自社に合うサンクスカードのツールだとしても、あまりにも費用が高いと導入することは難しいです。
とはいえ、専用のツールを活用するためにはある程度の費用は発生します。
金額の大小だけでなく、他の優先する項目と金額を照らし合わせて比較することがオススメです。
設定や運用において必要な工数
サンクスカードのツールを利用するにあたって、初期設定や運用の工数も気にするべきポイントの1つです。
あまりにも設定が複雑だったり、運用に時間や工数がかかることは担当者の負担が大きく、他の業務に支障が出る可能性があるため、設定や工数についても確認してください。
ツール会社のサポート体制
サンクスカードを初めて導入する企業であれば、ツール会社のサポートの内容や体制は確認しておくべき要素です。
ツール会社によって、システム構築後は別途サポート費用が発生したり、定期的に打ち合わせの機会があったりと異なりますので、ツール導入前に確認してください。
導入実績・事例
サンクスカードツールの提供企業がどういった企業に過去導入した実績があるのかや実際に導入した後どのような成果が出たのかは、自社の活用後の状態をイメージする上で重要な要素です。
自社と同様の業界や規模の企業に導入した実績があれば、自社も同様に活用できる可能性が高いため、導入実績や事例についてもいくつかツール会社に確認する価値があります。
サンクスカードツール・アプリの運用のポイント
サンクスカードのツールを導入し、運用を進める際の5つのポイントについて紹介します。
サンクスカードツールの導入時は目的や活用イメージを伝える
サンクスカードを導入し、従業員の人に利用してもらうにあたって、ツールのログイン情報だけを渡しても、利用は広がりません。
一度、従業員の方に「導入目的」や「活用イメージ」、「利用上のルール」などを具体的に理解してもらうことでようやく従業員の人に利用してもらえる土台ができあがります。
説明を省くと、ほとんどの企業が利用浸透が上手くいきませんので、実施することを強くオススメします。
社内のメンバーに協力してもらい、利用を拡大する
サンクスカードの導入について従業員の方への説明が完了した後、さらに各部署やチームでの利用を促すために、各部署・チームから有志を募って、まず積極的にサンクスカードを送付するメンバーに協力してもらうことは非常に効果的です。
やはりまず使ってみるというところが大きなハードルですので、サンクスカードを受け取ってもらう、それに対して返事を返してもらうことで、2度目以降の利用が進みやすくなります。
他の従業員にもサンクスカードのやり取りを開示する
サンクスカードを使っているのであれば、組織により良い影響を与えるためにも、やり取りを他の従業員にも開示することがオススメです。
他の人が使っているか分からない状態であれば、サンクスカードを送付することにためらってしまいますが、他の人がやり取りをしていると、送るハードルが下がる他、感謝される行動がどういったものなのかが見えるため、組織内に良い行動が増え、それが結果会社の文化になっていきます。
定期的に運用状況を確認し、改善する
サンクスカードは導入して終わりでは、利用率がどんどん下がってしまいます。
月に1回や四半期に1回くらいの頻度で定期的に運用状況を確認し、利用率が下がっているようであれば、何か企画をじっししたり、利用率が下がっている部署やチームに働きかけを行うなど、早いうちに改善の行動を取ることでツールの活動が長続きします。
社内表彰に絡めて運用を行う
サンクスカードを評価制度の1つと位置づけして、会社の表彰式に、サンクスカードの受領枚数や印象に残ったサンクスカードに対して表彰することによって、サンクスカード利用の熱量が定期的に引き上げられます。
サンクスカードの運用が上手くいっている会社の多くが、表彰制度やピアボーナスなど他の制度や仕組みと連携させていることが多いので、表彰に紐づけることもオススメです。
サンクスカードツール・アプリ活用の成功事例
サンクスカードツールを活用し、組織に良い影響が出ている成功事例を2つ紹介します。
数千名規模の人材紹介、広告営業会社のサンクスカードツール活用の成功事例
人材紹介や人材関係の広告営業の事業を営むこちらの会社では、業務の縦割りで横の繋がりが希薄になっていたり、コロナウイルス感染拡大防止のためコミュニケーションが減っているなどの問題がありました。
サンクスカードのツールを導入することによって、部門をまたいだコミュニケーションが増えて、従業員の相互理解に繋がった他、感謝や賞賛のやり取りによって、心理的安全性が確保できるようになったなどの効果が出ているとのことです。
30名ほどの介護業界の会社のサンクスカードツール活用の成功事例
訪問介護や介護実務者研修などの事業を営むこちらの企業では、どうしても社内SNSやビジネスチャットでの固いコミュニケーションだけでは、お互いの意思疎通が上手くいかないという課題を感じていて、サンクスカードツールを導入しました。
サンクスカードツールの場合は、感謝をきっかけにコミュニケーションを取るので、お互いが気持ちよくコミュニケーションを取れるため、社内コミュニケーションの活性化や採用活動にも良い効果が出ているとのことです。
主なサンクスカードツール・アプリ6選
THANKS GIFT(サンクスギフト)
THANKS GIFT(サンクスギフト)は、ITreviewというツールの口コミサイトでモチベーション管理をはじめ4部門において顧客満足度No.1のツールです。
サンクスカード以外にも社内チャットやWeb社内報、組織サーベイなどの機能の豊富さやサポートの充実度の高さより顧客満足度が非常に高くなっています。
主に理念浸透や感謝・賞賛の文化醸成といった目的で利用されており、累計での導入社数は650社を超えています。
サンクスカードの導入を考えた際は、まず最初に候補に挙げられるツールです。
Unipos(ユニポス)
Unipos(ユニポス)は、上場企業のUnipos株式会社が運営するサービスです。
「ピアボーナス」は、Unipos社が商標登録をしているワードで、この考え方を世に広めた先駆者です。
従業員の良い行動を称賛と組織内にシェアし、そのやりとりにポイントを乗せてやり取りを行います。
SlackやMicrosoft Teams、Chatworkなどのサービスと連携しており、外部ツールとの連携も充実しています。
RECOG(レコグ)
RECOG(レコグ)は、株式会社シンクスマイルが運営するアプリケーションです。
RECOG(レコグ)は、従業員の感謝をレターという形で伝え合うとともに社内SNS、掲示板などの機能も充実しています。
人事評価にも活用できるよう、レターの活用状況から部署・チームごとの状況をスコア化したり、各従業員の強みをグラフ化するなど、分析機能などの機能開発にも力を入れています。
TUNAG(ツナグ)
TUNAG(ツナグ)は、上場企業の株式会社スタメンが運営するサービスです。
TUNAG(ツナグ)は、エンゲージメント向上を支援する様々な機能を有するオールインワンのサービスです。
サンクスカードや社内報、SNS、社内チャットなどの他のサービスも提供しているサービスの他、組織図、ワークフロー、タスク管理などの従業員も管理者にも喜ばれる機能を提供しています。
サポートが充実しているだけでなく、TUNAGユーザーのコミュニティを運営しており、業務内容が近しい方と情報共有が行われる仕組みを作っているのも安心して導入できる理由になっています。
GRATICA(グラティカ)
GRATICA(グラティカ)は、株式会社OKWAVEが運営するサービスです。
サンクスカード、サンクスカードのやり取りで貯まったポイントの交換、社内アンケートなどと機能がシンプルで分かりやすいところが特徴です。
株式会社OKWAVEは、15年以上のサンクスカード運用実績があり、その経験やノウハウをサービス開発やサポートに活かしています。
Microsoft Teams、Slack以外にもLINEと連携しており、LINEを使ってサンクスカードを送れるようにしているのも、普段LINEを使ってやり取りしている会社から喜ばれているポイントです。
チームステッカー
チームステッカーは、株式会社コミュニティオが運営するサービスです。
チームステッカーは、サンクスカードのやりとりが長く続けられるようにその会社に併せたステッカーを制作し、サンクスカードに紐づけて送付できるようにしたり、Microsoft Teamsと連携することで社内へのアナウンスをする機能を搭載しているところが特徴です。
サンクスカードを習慣化するための仕掛けが充実しているところが選ばれる理由になっています。
一番オススメのサンクスカードツール・アプリ
ソシキのミカタが一番オススメするサンクスカードのツール・アプリを紹介します。
THANKS GIFT(サンクスギフト)
THANKS GIFTは、株式会社Take Actionが提供するサンクスカードのツールです。
サンクスカードだけでなく、社内掲示板、社内チャット、景品交換機能、アンケートなど組織作りにおいて必要な機能が揃っています。
サポート体制も最初の従業員の利用開始まではもちろん手厚くサポートがあり、その後の運用においても定期的な打ち合わせがあったり、不明点をいつでも聞けるサポートセンターを設けているので、初めてサンクスカードのツールを導入する企業も安心して導入できます。
クラウドサービス口コミサイト「ITreview」のピアボーナスのカテゴリーで一番高い顧客満足度を獲得しており、利用実績が多いだけでなく顧客からの評価が高いので、自信を持ってオススメできるツールです。
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サンクスカードのツール・アプリを活用し、自社の組織の課題を解決しよう
この記事では、サンクスカードツールの機能や特徴、ツール導入の際の比較ポイントや活用事例などについて紹介しました。
サンクスカードのツールは、部署内外をまたいで気軽に感謝や賞賛のコミュニケーションを取れる、会社に良い文化・社風を作ることが可能な仕組みです。
紙のサンクスカードのやりとりも良いですが、集計や運用の効率化や組織へのさらに良い影響をもたらすためには専門のツールの活用がオススメです。
まずはサービス紹介資料をダウンロードいただき、自社の組織の課題や理想の状態と照らし合わせて検討してみてはいかがでしょうか。