ホワイトカラーとは?仕事内容や特徴、ブルーカラーとの違いを紹介
世の中の仕事は、仕事の内容や特徴から〇〇カラーに分類されます。
産業の発展とともに〇〇カラーの仕事の割合や内容も変化をしてきており、今後も変わらず変化し続けると予想されています。
今回は、〇〇カラーの中でもホワイトカラーにスポットを当てて、ホワイトカラーの仕事内容や特徴、ブルーカラーとの違いなどについて紹介します。
ホワイトカラーとは?
ホワイトカラーは直訳すると「白い襟」で、白い襟の服を着ている職業すなわち、ワイシャツにネクタイをしてオフィス内で働くお仕事全般を指します。
オフィス内で働く事務や内勤仕事では、白い色のワイシャツを着ることが多いことからホワイトカラーと呼ばれます。
ホワイトカラーという言葉は、1800年代には欧米で使われていたと言われており、産業革命でブルーカラーの仕事が急増し、その後産業構造の変化によりホワイトカラーの仕事が増えています。
その産業の急激な発展の中で、ホワイトカラーやブルーカラーという言葉が使われるようになったと考えられます。
ホワイトカラーの仕事の特徴
ホワイトカラーの具体的な仕事は、事務職・企画職・営業職・技術職などが挙げられます。
これらの仕事の特徴について紹介します。
頭脳労働である
ホワイトカラーの仕事は、専門的なスキルや知識を活用してPCや書面で対応する仕事が多いです。
自分の体を動かす肉体労働はほとんどなく、スキルや知識、PCなどの機器を活用してお仕事を行います。
労働災害が少ない
業務の大半をオフィスの中や座席で行うため、肉体労働に比べるとケガの危険性は格段に低いです。
労働災害は少ない一方で、対人業務が多く、精神的な病気になってしまうことは少なくありません。
比較的年収が高い
ホワイトカラーの中でも事務系ではなく、専門的なスキルや知識がより必要な仕事は、全業種の平均年収と比較しても高額なことが多いです。
ただ業界や業種、企業ごとにも年収は異なりますので、あくまでも傾向としてホワイトカラーの方が高額になっています。
ホワイトカラーとブルーカラーの違い
ブルーカラーは「青い襟」の服装の仕事、すなわち工場や現場、第一次産業などの生産現場で働く仕事を指す言葉です。
ホワイトカラーとブルーカラーの主な違いを紹介します。
仕事場所
ブルーカラーの代表的な仕事は、農業や漁業、土木作業、建設現場です。
そのため、会社のオフィスや施設ではなくブルーカラーは生産現場が仕事場所です。
仕事内容
ブルーカラーは、自分の体を動かす肉体労働が主です。
ホワイトカラーは知識やスキルで仕事をする一方、ブルーカラーは自分の体や技術を用いることで仕事を行います。
仕事の技術力、スキル
ブルーカラーが持つ現場のスキルは、同じ業種の他の会社でもすぐに役立つため、転職しても即戦力で活躍が期待できます。
ブルーカラーの技術は、経験を積むことでどんどん高くなることで、若手人材でも非常に重宝されます。
一方、ホワイトカラーの仕事は特定の専門職以外では、スキルや実力が可視化されにくく、同じ業界であっても他の会社で結果を出せるかの確実性はブルーカラーよりは低くなります。
年収
年収は、高卒初任給は大企業であればブルーカラーの方が高い傾向にあります。
ただ、20代後半からはホワイトカラーが逆転し、30代以降はホワイトカラーの方が年収が高くなるような傾向にあります。
ホワイトカラーとブルーカラー以外の〇〇カラー
ホワイトカラーとブルーカラー以外に〇〇カラーと呼ばれるものがありますので、その内容について紹介します。
グレーカラー
グレーカラーは、ホワイトカラーとブルーカラーの両方の性質を持っている、もしくは両方共の性質を持っていない職業のことを指します。
工場の生産管理の仕事やシステムエンジニアなどがグレーカラーの仕事とされています。
グリーンカラー
グリーンカラーは、自然環境の保全や保護に従事する職業のことを指します。
林業や自然エネルギー関連の仕事などがグリーンカラーに当てはまります。
ゴールドカラー
ゴールドカラーは、高度なスキルや専門性の高い知識を活用して、組織には属さずに独立して働くもしくは会社には属してはいるが独立性の高い職業のことを指します。
経営コンサルタント、中小企業診断士、税理士、特定の領域の技術開発者などの仕事がゴールドカラーに当てはまります。
シルバーカラー
シルバーカラーは、高齢者に関わる職業のことを指します。
老人ホームでの勤務や介護士などが当てはまります。
ホワイトカラーに求められる資格・スキル
ホワイトカラーに求められる資格やスキルを紹介します。
コミュニケーション能力
ホワイトカラーの仕事は、オフィスワークが多く、チームメンバーが同じ場所で働くことが多いです。
チームで働いているため、チームメンバーへの情報共有や相談、依頼、上司への報告や相談など様々なコミュニケーションを取ることが求められます。
コミュニケーション能力が高いことで、仕事も上手く回りやすく、パフォーマンスに大きな影響を与えます。
PCスキル
オフィスワークでは、PC活用は避けて通れません。
PCでの書類作成やデータ分析、スライド作成、情報収集、ITツールの活用などは、ホワイトカラーの仕事の生産性を向上する上でとても重要です。
AI活用スキル
PCスキルだけでなく、ChatGPTを活用して、業務を省力化・効率化することも今後ホワイトカラーの仕事では重要さが向上します。
ChatGPTで文書作成や企画の壁打ち、アイディア出し、業務を効率化させるプログラムのアウトプットなど、プロンプトを身に付けていくことが必要です。
その業界・領域の専門性(知識・資格)
所属する会社の業界や領域の構造や仕事の流れなどは、どの職種であっても専門性を高める必要があります。
前提の業界知識が無ければ、業務スキルが高くても、その会社の仕事に適応できず、生産性が上がりません。
ホワイトカラーを取り巻く問題
ホワイトカラーを取り巻く様々な問題について紹介します。
過重労働
ホワイトカラーの仕事は、パソコン1つで仕事を行えてしまうこともあり、自宅にパソコンを持ち返って仕事をしてしまったり、肉体労働に比べて疲労を感じにくく長時間労働になってしまったりと過重労働をしてしまいます。
高ストレス
ホワイトカラーの仕事では、社内や取引先の人などとコミュニケーションを取る機会や回数が多く人間関係に悩みを抱えたり、クレーム対応などで精神的に疲弊することもある他、目標や責任の大きさからのプレッシャーから高いストレスを感じてしまうことがあります。
AI・ロボットの進化
ホワイトカラーの仕事でも定型業務やITツール同士の繋ぎ込み、アウトプットの作成など、AIやロボットの進化によって、自動化や省力化がとても進んでいます。
ホワイトカラーの仕事もAIやロボットを活用することで代替できる内容が増えており、ホワイトカラーに限らない問題ですが、今後ますます仕事がAIやロボットに置き換えられることが予想されます。
ホワイトカラーの取り巻く環境問題を改善し、より良い会社作りを行っていきましょう
今回は、ホワイトカラーの仕事内容や特徴、ブルーカラーとの違いなどについて紹介しました。
どの仕事であってもメリット・デメリット、やりがい、将来的なリスクがあります。
企業ごとに現状と将来を考えた上で、仕事のやり方や在り方を変化させながら、時代に適応していくことが求められます。
ぜひ、自社の仕事や組織を見つめ直し、より良い会社作りに活かしてください。