福利厚生代行サービスとは?導入メリット、比較ポイントを紹介
従業員により生産性高くかつ長く働き続けてもらうためには、会社のエンゲージメントを高めてもらうことやプライベートの時間も充実してもらうことが不可欠です。
また、多くの企業では労働力人口不足から人材不足を感じていて、より採用や人材定着への重要度が高まっている企業も多いと思います。
従業員の採用や定着に大きな影響を与えるものの1つが福利厚生代行サービスです。
今回は、福利厚生代行サービスの導入メリットや導入時の比較検討ポイントなどについて紹介します。
福利厚生代行サービスとは?
福利厚生代行サービスとは、企業が従業員に提供する法定外福利厚生を一括して外部の業者・サービスに代行してもらうことです。
福利厚生代行サービスは、利用する従業員ごとに課金され、自社で福利厚生を用意するよりも幅広いサービスを受けることができ、企業側の管理や運営コストの削減や従業員の満足度向上が期待できます。
福利厚生代行サービスの種類
福利厚生代行サービスには、「パッケージサービス」と「カフェテリアサービス」の大きく2つがあります。
パッケージサービス
パッケージサービスとは、様々なジャンルの福利厚生がまとまったパッケージ型のものです。
幅広い選択肢の中から自分に必要な物を選択できるので、従業員にとっても不公平感が少ない一方、そのパッケージに利用したいものが無いという可能性もあります。
従業員の数が多く、パッケージの内容もジャンルも様々で色々な種類の福利厚生を提供したいという企業にオススメです。
カフェテリアサービス
カフェテリアサービスとは、利用する福利厚生を企業側が選定し、その選んだ福利厚生メニューの中から従業員が自由に選択できるものです。
自社の従業員の趣味嗜好や年代などから必要なサービスを選定することによって、より従業員が欲しいメニューを選びやすいことがメリットです。
↓オフィス設置型福利厚生の内容や事例を紹介した記事はこちら↓
オフィス設置型福利厚生サービスの内容や導入事例を紹介
日本における福利厚生代行サービスの導入率
経団連が実施した2019年度の福利厚生費調査結果報告書によると、従業員1人あたりの1ヶ月のカフェテリア消化ポイントは4,660円となっており、導入社数は104社とのことです。(※回答者数:608社)
従業員規模別でのカフェテリアプラン導入率を比較すると、
- 500人未満:6.7%
- 500~999人:5.8%
- 1,000~2,999人:24.0%
- 3,000~4,999人:15.4%
- 5,000人以上:48.1%
となっており、従業員規模が多くなるほど、カフェテリアプランの導入も増える結果になっています。
福利厚生代行サービスの導入が増えている理由
福利厚生代行サービスの導入が増えている理由としては、「従業員エンゲージメント向上」と「管理コストの軽減」の大きく2つが関わっています。
従業員エンゲージメント向上
労働力人口が減少しているのに伴い、採用難易度が高くなっていることや人材定着の重要性が高まっているため、どの企業でも従業員エンゲージメントを向上させることが不可欠です。
その中でも福利厚生代行サービスは、旅行やグルメ、健康増進など従業員の仕事以外の部分を充実させるため、福利厚生代行サービスだからこそ提供できるメニューもあります。
より従業員のエンゲージメントを高め、仕事とプライベートの両方を充実させる目的で導入されています。
管理コストの軽減
従業員により充実した福利厚生を提供したいものの、自社内でやろうとすると準備や手配、利用者や利用数の管理など様々な業務が発生します。
こういった管理コストを軽減し、他の業務に時間を回す目的での福利厚生代行サービスを導入するケースもあります。
上記のような世の中の時流や生産性向上を目的にどんどん福利厚生代行サービスの導入が増えています。
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オフィス設置型福利厚生サービスの内容や導入事例を紹介
福利厚生代行サービスを導入するメリット
福利厚生代行サービスを利用することによって下記のようなメリットがあります。
人材定着・採用力向上に繋がる
福利厚生代行サービスを導入し、プライベートも含めた生活の充実度が上がることによって従業員がその会社で働き続けたいという理由になったり、求職者の転職志望度を上げるきっかけになる可能性があります。
人事・総務の業務工数を増やさずに導入できる
福利厚生を自社で準備し運用する場合は、準備や調達、管理など非常に多くの工数が発生します。
また定期的に福利厚生の内容を変え続けるのも非常に大変です。
福利厚生代行サービスを活用することで社内の工数を増やすことなく、従業員が自分で希望する福利厚生を受けられます。
低コストで導入できる
福利厚生代行サービスは、サービスの種類や利用するプランによっても異なりますが、従業員1人当たり数百円程の金額で提供されます。
比較的安価のコストで幅広い福利厚生を提供できるので、大企業だけでなく中小企業にもオススメです。
従業員の利用実績からプランやメニューを変更可能
従業員が利用した福利厚生の内容を確認し、あまり利用されていないメニューがあればそのメニューと別のメニューを入れ替えたり、利用人数などによってプランを切り替えたりとカフェテリアサービスや利用サービスによって柔軟にプランやメニューの変更が可能です。
従業員の利用状況を見ながら、より従業員の満足度が高まる設計に切り替えることができます。
福利厚生代行サービスを選定する際の比較検討ポイント
福利厚生代行サービスを選定する際に比較検討したい項目・ポイントについて紹介します。
導入目的と合致するか
福利厚生代行サービスの選定において一番重要なことは、導入目的と合致するかです。
導入目的が従業員の健康増進をメインとした支援であれば、健康増進のメニューが入った代行サービスを選ぶ必要がありますので、事前に目的や期待することを整理しておくことがポイントです。
サービスメニューの充実度や種類は豊富か
従業員数が多くなれば、それだけ様々な趣味志向を持った人がいるので、サービスのメニューの種類の幅広さや充実度は非常に重要です。
可能であれば、契約途中でもメニューやプランの変更を柔軟に行えるものであれば、より従業員満足度の向上に繋がります。
想定している予算感と合うか
福利厚生代行サービスの課金形態は、従業員の人数別の課金や利用実数による課金のため、大体いくらまでなら許容できるのかを決めた上で、利用するサービスを選定することがオススメです。
ただあくまでも金額で決めるのではなく、本来の目的や従業員が希望するメニューの含有度などを優先して決めることでより従業員にも満足してもらえます。
主な福利厚生代行サービス
■福利厚生パッケージサービス
ベネフィット・ステーション
ベネフィット・ステーションは、パッケージ型の福利厚生代行サービスです。
従業員は、レジャー・旅行・グルメ・ショッピングなど様々な場面でお得にサービスを受けられます。
大手企業・上場企業・公官庁などを中心に法人会員数は1500万人、導入企業も1600社を超えています。
福利厚生倶楽部
福利厚生倶楽部は、パッケージ型の福利厚生代行サービスです。
契約社数は18,000社以上、会員数も670万人以上と業界シェアNo.1のサービスです。
従業員100名以下の企業にも多数導入されており、幅広い企業に導入されています。
Perk
Wantedlyの福利厚生サービスPerkは、パッケージ型の福利厚生代行サービスです。
1,000以上のサービスを掲載しており、初期費用なし、月額費用も安価に利用できます。
従業員とその家族が自分で好きな福利厚生を選んで利用できることが特徴です。
■食事サービス
オフィスグリコ
オフィスグリコは、オフィスの空きスペースにグリコ社のお菓子を設置するタイプの福利厚生代行サービスです。
オフィス内で、小腹が空いた際や糖分を摂取したい際などに手軽かつ安価に利用でき、設置台数も10万台を超えています。
ごちクルNow
ごちクルNowは、ネットで10時までに注文したランチがランチタイムにオフィスに届くサービスです。
アプリやWeb、Slackなどから注文でき、送料無料でランチが届きます。
OFFICE DE YASAI
OFFICE DE YASAIは、オフィスでいつでも健康的な食事が取れる食の福利厚生サービスです。
惣菜・野菜では、シェアNo.1の5,500拠点以上で利用されており、10名〜20,000名といった様々な従業員規模の企業で導入されています。
オフィスおかん
オフィスおかんは、従業員が1品100円からお惣菜を購入できるオフィス設置型の福利厚生サービスです。
毎月20種類ほどのお惣菜の中から好きな数だけ購入でき、ランチや夜ごはんのお惣菜に利用されています。
■ギフト
giftee for Business
giftee for Businessは、法人向けのデジタルギフトサービスです。
従業員にポイントを付与し、そのポイントから好きなサービスを選ぶ形で利用されます。
URLを送るだけなので非常に簡単に運用でき、社内イベントやリファラル採用の報酬、ピアボーナスなどで利用されます。
ふくふく
ふくふくは、カタログギフトサービスを提供する会社です。
10,000点以上の商品を揃えており、ポイントをカードやメールで送付することでWeb上で商品を選択できます。
社内表彰やインセンティブなどで利用されます。
■健康
オフィスグイット
オフィスグイットは、法人向けの派遣型リラクゼーションサービスです。
会議室など空いているスペースにベッドやマットを持ち込み、従業員が時間を指定して利用できるようにする福利厚生サービスです。
健康経営やリラックスを目的とした福利厚生として提供されています。
オフィスdeリラックス
オフィスdeリラックスとは、法人向けの派遣型リラクゼーションサービスです。
職場で体をマッサージしてもらえることで、日頃の疲れを癒す、満足度の高い福利厚生になっているようです。
■プライベート
セラヴィリゾート泉郷
セラヴィリゾート泉郷は、全国26地区、39施設のリゾート・ホテル・コテージ(貸別荘)・愛犬リゾートを特別価格で利用できる福利厚生サービスです。
430団体が契約しており、年間8万人ほど宿泊される満足度の高い福利厚生です。
ウェルフェア21
ウェルフェア21は、国内約150ヶ所のホテル・旅館・ペンションを企業(団体)の保養所として利用できる福利厚生サービスです。
北は北海道、南は沖縄まで、全国で様々な観光地のホテル・旅館・ペンションを保養所として利用でき、総合計会員数は約200万人が会員となっています。
オススメの福利厚生代行サービス
現在、オススメできる福利厚生代行サービスの情報を調査しております。
福利厚生代行サービスはそれぞれのツールでメニューの内容や特徴が異なり、様々な観点を鑑みて皆様にオススメできるサービスを探しておりますので、少々お待ちくださいませ。
福利厚生代行サービスを活用し、従業員満足度向上に取り組もう
今回は、福利厚生代行サービスの導入メリットや導入時の比較検討ポイントなどについて紹介しました。
福利厚生代行サービスは、従業員の採用や定着に関わる重要なポイントです。
まずはサービス紹介資料をダウンロードいただき、自社で活用できそうか検討してみてはいかがでしょうか。