組織サーベイの導入や運用においてよくある疑問・質問と回答
組織サーベイの導入前や運用時においてよくある疑問や質問とそれに対する回答を紹介します。
組織サーベイそのものに関するよくある質問
Q.組織サーベイとはどういうツール?
組織サーベイとは、組織の問題把握や改善活動を目的に実施される従業員向けのアンケートです。
取得する項目は会社や利用するサービスによって異なり、エンゲージメントや職場環境、ストレス状況などの幅広い観点から満足度を回答してもらいます。
従業員の回答を集計し、個人ごとや部署ごと、会社全体の組織の状態を定量的に把握できます。
↓組織サーベイのメリット・デメリットなどを紹介した記事はこちら↓
組織サーベイとは?目的やメリット・デメリット、項目例を紹介
Q.組織サーベイの利用に必要なものは何?
組織サーベイを利用するにあたって必要なものは、アンケートの結果を回答する・確認するための「PCもしくはスマートフォン」、そして従業員個々人を識別するための「メールアドレス」が必要です。
ただ組織サーベイのツールによっては、メールアドレス無しでも社員番号などを元にログインすることもできるツールもあります。
Q.組織サーベイの主な種類は?
組織サーベイは、大きく4つの種類に分けられます。
- センサス:50から150問程度の質問に半年から1年に1回の頻度で回答し、幅広く情報を取得したい際に活用される
- パルスサーベイ:少ない設問を毎日から月に1回の頻度で実施するサーベイで、モチベーションやコンディションの変化を早期に検知する目的で活用される
- モラールサーベイ:従業員が抱える問題ややる気を産業心理学や統計学を基に分析するサーベイ
- エンゲージメントサーベイ:従業員エンゲージメントの向上を目的に設計されたサーベイ
組織サーベイの運用に関するよくある質問
Q.組織サーベイの運用は、どの部門・部署が担当してやるべき?
組織サーベイの運用は、多くの企業では人事・総務、経営企画等が行うことが多いです。
ただ会社の規模感が小さい所では、経営者が旗振りをして実施することもあります。
組織サーベイの運用は、回答を集計するまでよりも、回答集計後のレポーティングが重要であるため、経営や管理職に結果を報告するのに適した人が運用することがおすすめです。
Q.組織サーベイはどれぐらいの頻度で実施すべき?
組織サーベイの実施頻度は、組織の状態や活用目的によって異なります。
従業員の離職が激しい現場や日々のコンディションを把握したいという目的で利用する場合は、毎日から月に1回以上で利用することが望ましいです。
それ以外で、従業員全体にある程度の設問を聞く場合は、多くて四半期に1回、だいたい半期~通期に1回という頻度で実施することで、運営と従業員双方に負担がかかりすぎないようにしている企業が多いです。
Q.従業員は、組織サーベイに正直に回答してくれる?
従業員は、組織サーベイに正直に回答してくれるかというと、全てのデータが正確ではないことが多いです。
可能な限り、正直に回答してもらうためには、回答データを閲覧する人を予め告知しておくこと、サーベイの回答結果は人事評価には影響しないことを発信しておくと良いです。
また、サーベイの回答結果の推移を確認し、急激にスコアの変動がある場合は、何らかのアラートがあると思われるため、推移も合わせてデータを確認することをお勧めします。
Q.組織サーベイの回答が集まらない可能性はある?
組織サーベイの回答は、1回全体に周知しただけで100%集まることはかなり少ないです。
何度かリマインドを実施すること、回答期限が近づいたら未回答者個人に連絡をしたり、上長から声をかけてもらうことで回答率を高められます。
ただなかなか100%の結果を集めることは難しいため、回答しないことから、「業務量が逼迫している」「あまり会社には期待していないようだ」「特に問題はないと思われる」など、普段の仕事の姿勢や提出物の提出状況などを元に推測することも必要です。
Q.組織サーベイの運用が上手くいかない企業の特徴は?
組織サーベイを導入しても運用が上手くいかない企業の特徴には、下記のようなものがあります。
- 従業員に組織サーベイ導入の目的を周知しない:回答に協力してくれない
- 事前に目的や目標を策定しない:一度実施して満足してしまう
- 事前に役割を決めない:施策の立案が現場任せになり、改善しない
- 組織サーベイの結果を元に施策に講じない:離職率は減少しない
- 結果や対策を従業員に公表しない:従業員が回答する意味を感じなくなり、回答率が下がる
組織サーベイツールに関するよくある質問
Q.組織サーベイの主なサービスは?
wevox
wevoxは、上場企業の株式会社アトラエが提供するエンゲージメントサーベイです。
3分で回答が完了するアンケートをアルゴリズムが各人に最適な質問を自動配信し、分析もリアルタイムに行えます。
チーム別の比較がしやすいことや過去の推移から組織の問題を発見しやすいのが特徴です。
Wevoxのサービス詳細情報はこちら
Geppo
Geppoは、個人と組織の両方の課題を可視化するサーベイツールです。
毎月1回3問ほどの個人サーベイと四半期~半期に1回20問ほどの組織サーベイの両方を活用することによって、個人のコンディションの変化にいち早く気付いて対処し、組織の問題点を発見することも可能です。
Geppoのサービス詳細情報はこちら
モチベーションクラウド
モチベーションクラウドは、上場企業の株式会社リンクアンドモチベーションが提供するエンゲージメントサーベイです。
網羅的な質問より幅広い領域の中から自社の組織の課題が分かり、その後はコンサルタントが伴走し、課題解決までをサポートしてくれます。
その他、研修や動画、コミュニティなどを通して、他社の活動やチップスなどを共有しています。
モチベーションクラウドのサービス詳細情報はこちら
↓組織サーベイツールの機能や比較ポイントを紹介した記事はこちら↓
組織サーベイツールの主な機能や選定時の比較ポイントを紹介
Q.組織サーベイの主な金額帯は?
多くの組織サーベイツールは、月額課金のサブスクリプション型の課金体系のツールが多いです。
安い物で従業員1人月額200円から、組織コンサルティングまで含めて月額3桁万円近くまでかかるものもあり、非常に差異が激しいです。
自社がどのレベルまでのサービスを希望するのか、どのような内容を把握したいのかなどを元に選定することがおすすめです。
Q.組織サーベイツールで無料トライアルできるツールは?
組織サーベイツールで無料トライアウトやデモができるツールを紹介します。
Wevox:1ヶ月無料トライアル可能
Geppo:無料デモ可能(期間不明)
ラフ―ルサーベイ:無料トライアル可能(期間不明)
ハタラクカルテ:無料トライアル可能(期間不明)
組織サーベイツールを活用し、組織改善活動の仕組みを作ろう
今回は、組織サーベイツールの導入前や運用時によくある疑問・質問とその回答について紹介しました。
組織サーベイツールを活用して組織の課題を把握し、データに基づいて活動の優先順位を付け、改善活動を行う仕組みを作ることが重要です。
1度きりのアンケートにせず、定期的に実施することで変化に一早く気付き、適切に対処できるよう上手くツールを活用してください。