目標管理ツールの導入や運用においてよくある質問と回答
目標管理ツールの導入前や運用時においてよくある疑問や質問とそれに対する回答を紹介します。
目標管理に関するよくある質問
目標管理とは?
目標管理とは、従業員自身に目標を設定してもらい、達成するために進捗を自分自身で管理することです。
目標管理(MBO)は、「Management by Objectives(目標による管理)」の略称で、アメリカの経営学者、ピーター・ドラッカーが提唱した人材マネジメントの概念です。
与えられた目標であれば、どうしても受け身になってしまい、モチベーションが低下しがちですが、自分で目標を設定することによって、従業員の成長や主体性の向上が期待できます。
【関連記事】:目標管理(MBO)とは?目的やメリット、運用方法を紹介
目標管理の主な手法は?
日本企業において、目標管理としてはMBOを導入している企業が7割以上と、MBOが主流ではありますが、他の手法についても紹介します。
- MBO:個々人が目標を設定し、その達成に向けて自己管理を行う方法
- OKR:1つの定性的な目標と2~5つ程度の目標を達成するために重要な指標を設定し、従業員が会社において重要な目標達成を目指す目標設定・管理方法
- KGI(KPI):KGIやKPは、目標達成のためのマネジメント手法ではなく、特定の目標や目的の達成度を測定するための進捗把握方法
目標管理の導入目的は?
目標管理の導入目的としては、下記のようなものがあります。
- 目標達成への意欲やモチベーション向上
- 従業員の成長促進
- 透明性高く、公平な人事評価
目標管理ツールの導入や運用に関するよくある質問
目標管理ツールの主な機能は?
目標管理ツールの主な機能を紹介します。
- 目標と進捗状況の可視化
- アクション予定/ToDo管理
- アクション記録
- コメント・フィードバック
- 個人、チーム、会社単位での情報共有・公開
- 面談・1on1記録
【関連記事】:目標管理ツールの主な機能や比較ポイント、おすすめツールを紹介
目標管理ツールは誰が運用する?
目標管理ツールは、目標達成に向けた管理を行うためのツールですので、普段利用するのは社員とその上長の管理職です。
目標管理ツールだけ導入しても適切なマネジメントが行われなければ、目標達成はできません。
ツールの選定や導入は経営企画や人事部門だとしても、現場で活用してもらえるように社内で説明を行いましょう。
目標管理ツールのデータはどう活用する?
目標管理ツールに集約されるデータは、個々人の目標達成の支援の他、チームや部署ごとの目標達成状況を可視化して、着地見込みを算出したり、目標達成者と未達成/非達成者の分析を行うことなどに活用できます。
また、人事評価システムとデータ連携を行うことによって、人事評価をシステム内で行ったり、データを蓄積することも可能です。
目標管理ツールに関するよくある質問
主な目標管理ツールは?
・Goalous
Goalousは、OKRをベースにしたGKA(Goal-Key Result-Action)を用いて、目標に向かって実行する組織に導く目標管理ツールです。
目標や社内連絡、仕事の成果、日報を1つのツール内で管理し、目標の進捗度合いや業務を可視化します。
・Resily
Resilyは、あらゆるプロジェクトにおける達成すべき目標の状況を、集めて、整理し、見える化する目標管理ツールです。
OKRの目標管理制度に対応しており、OKRツリーの作成、OKRの進捗度合いを一目で確認できます。
・MINAGINE人事評価システム
MINAGINE人事評価システムは、紙やExcelの評価シートでは煩雑になりがちな評価プロセスを一元管理できる目標管理ツールです。
目標管理の中でもタスク管理や業務の記録に活用には向いておらず、進捗を把握する・人事評価を効率化するといった目的で活用されることが多いです。
・HiManager
HiManagerは、OKRとMBOの両方に対応した目標管理ツールです。
会社・部署・個人の目標を可視化して、全員で全体の目標に向かえる状態を作ったり、1on1の内容を記録できるなど、定期的に進捗を追加・確認したり、そのまま評価業務を行うことに活用できるツールです。
目標管理ツールはそれぞれどのような違いがある?
目標管理ツールそれぞれには、「対応可能な目標管理手法」「提供機能の幅」「サービスのUIUX」「利用料金」などが異なります。
特に自社の目標管理手法がそのツールでも運用可能かどうかは非常に重要ですので、導入前に確認してください。
また、目標管理に関連する機能の幅にも違いがありますので、具体的にどういったものが必要かも合わせて確認してください。
目標管理ツールの価格帯はどれくらい?
目標管理ツールの料金は、初期費用+月額費用(料金プラン制or利用人数課金)の形態が多いです。
月額費用は、利用する機能で区分したプラン制と利用人数での従量課金型があり、サービスによって内容が異なります。
月額費用に関しては、数万円程度のサービスが多いです。
無料で利用できる目標管理ツールはある?
無料トライアルが利用できる目標管理ツールを紹介します。
※無期限で無料で利用できるツールは掲載しておりません。
- Goalous:無料トライアル(15日間)
- Resily:無料トライアル(20日間)
- MINAGINE人事評価システム:無料デモ(期間不明)
- HiManager:無料トライアル(期間不明)
- HRBrain:無料トライアル(7日間)
- Co:team:無料トライアル(期間不明)
- sai*reco(サイレコ):無料トライアル(14日間)
目標管理ツールを活用し、目標が達成される組織を作りましょう
今回は、目標管理ツールの導入前や運用時においてよくある疑問や質問とそれに対する回答などについて紹介しました。
目標管理ツールは、目標への進捗や着地見込みを把握し、目標達成に向けて必要な打ち手を打つために必要なツールです。
目標管理ツールを活用することで、目標進捗の把握や業務情報の確認を簡易化すること、従業員が主体的に業務に取り組む仕組みを作ってはいかがでしょうか。