労務管理ツールの導入や運用においてよくある質問と回答
労務管理ツールの導入前や運用時においてよくある疑問や質問とそれに対する回答を紹介します。
労務管理に関するよくある質問
労務管理の業務内容は?
労務管理とは、従業員の労働に関する、勤怠や賃金、福利厚生などを管理する業務です。
従業員の採用から配置、異動、退職に至るまでの全ての情報を管理し、法令を遵守するとともに、従業員の働きやすい職場づくりを行うことを目的に業務を行います。
主な業務内容としては、入退社管理・処理、勤怠管理、給与計算、保険手続き、福利厚生、安全衛生などを担当します。
労務管理と勤怠管理や人事管理との違いは?
労務管理は、前述の通り、従業員の労働に関する様々なことを担当する役割です。
勤怠管理は労務管理の業務の1つですし、人事管理は、採用・育成・評価・配置などを担当するため、業務の目的や内容が異なります。
労務管理を行う目的やメリットは?
労務管理を行うことによるメリットは下記のようなものがあります。
- 法令順守とリスク軽減
- 従業員の生産性向上
年々、法改正などで対応すべきことが変わったり、増えたりしますので、その内容に合わせて、組織の体制や環境を整えることが求められます。
労務管理における具体的な目標とは?
労務管理に携わる方からよくある質問として、目標の設定が難しいというのがあります。
労務管理業務における目標例を紹介します。
- 従業員の離職率を○○%以下に抑える
- 従業員満足度のスコアが○○点以上
- 〇月〇日までに年末調整など提出が必要な業務の完了率が100%
- ハラスメント研修を実施し、相談件数を○件以下にする
- 県の○○の認証を獲得する
- 健康経営銘柄に採択される
労務管理ツールに関するよくある質問
労務管理ツールの主な機能は?
労務管理ツールの主な機能は下記の通りです。
- 入社・退社の手続き
- 従業員情報の管理
- 雇用契約書の作成・締結・データの管理
- 年末調整の手続き
- マイナンバーの管理
【関連記事】労務管理とは?目的や仕事内容、主なシステムを紹介
労務管理ツールを活用するメリットは?
労務管理ツールを活用するメリットとしては、下記のようなものがあります。
- 労務管理や申請、変更の簡易化
- 法改正の内容に合わせて自動でアップデート
- 不正リスク軽減
- 外部の関連システムと連携可能
労務管理ツールを利用する際に注意すべきポイントは?
労務管理ツールを利用する際に注意すべきポイントとして一番大きいものが、ツールの機能が利用用途を満たしているのかという点です。
企業規模や業種などによって、労務管理でやるべき内容が異なりますので、その内容をツールで実現できるのかは非常に重要です。
また合わせて、業務効率化の観点から給与計算ツールや勤怠管理ツールとの連携できることが望ましいです。
できる限りデータの受け渡しや計算はツールで行うことによって、他のやるべき業務に集中できますので、その点も注意してツールを選定してください。
労務管理ツールの導入時に確認すべきポイントは?
労務管理ツールを導入する際は、下記の点が確認すべきポイントです。
- 対応できる業務の種類・幅広さ
- 電子申請への対応
- 他のシステムとの連携
- 従業員側の利用の可否・利用のしやすさ
- 費用
- システムベンダーのサポート
労務管理ツールの導入に関するよくある質問
主な労務管理ツールは?
・SmartHR
SmartHRは、年末調整や雇用契約などの労務手続きだけでなく、人事評価や社内アンケートなど、人事業務に至るまで、人事労務のあらゆる業務を効率化するツールです。
労務管理システムとして、国内No.1のシェアを獲得しており、機能の充実度、使いやすさなどで良い評判のツールです。
・freee 人事労務
freee 人事労務は、中小企業の人事労務管理を効率化する労務管理システムです。
入退社手続き、年末調整など労務業務をペーパーレス化でき、シリーズを通して給与計算や勤怠管理など人事・労務の幅広い業務に対応しています。
労務管理ツールはそれぞれどのような違いがある?
労務管理ツールには、多機能型と機能特化型の2つに大別されます。
多機能型ツールは、名前の通り、労務管理全般の業務をそのツールで完結できるものです。
一方、機能特化型ツールは、年末調整や雇用契約書の作成などはできないけれども、特定の機能に特化して使いやすくなっています。
労務管理ツールでは提供されるベースの機能は似ていても、全体像を見るとできることできないことに差がありますので、その点は比較した上で選定する必要があります。
労務管理ツールの価格帯はどれくらい?
労務管理ツールの多くは、利用ユーザー課金タイプの料金形態のツールが多いです。
利用ユーザーの単価はだいたい500円前後が多いです。
あとは利用機能を追加する場合にオプション課金される可能性があります。
無料で利用できる労務管理ツールはある?
無料プランや無料トライアルが利用できる労務管理ツールを紹介します。
- SmartHR:無料トライアル有(15日間)
- freee 人事労務:無料トライアル有(最長365日)
- HRBrain労務管理:無料デモ有(7日間)
- タレントパレット:無料トライアル有(期間不明)
- オフィスステーション労務:無料トライアル有(30日間)
- ジンジャー人事労務:無料トライアル有(1ヶ月)
- マネーフォワードクラウド人事管理:無料トライアル有(1ヶ月)
- ジョブカン労務HR:無料プラン有、有料プランのトライアル有(30日間)
労務管理ツールを活用し、労務業務の効率化・自動化を進めましょう
今回は、労務管理ツールの導入前や運用時においてよくある疑問や質問とそれに対する回答を紹介しました。
労務管理は、企業が法令を遵守するためにも従業員が仕事に集中するためにも決して欠かせない業務です。
上手く労務管理システムを活用し、業務の効率化や自動化を進めていただければと思います。
まずはサービス紹介資料をダウンロードいただき、自社で活用できそうか検討してみてはいかがでしょうか。