ハーズバーグの二要因理論の具体的な要素、施策例を紹介
ハーズバーグは、19世紀のアメリカで、産業が飛躍的に成長する中、従業員の生産性を高めるために研究を行っていました。
その研究結果より提唱されたのが、仕事の生産性は、満足要素と不満足要素の2つによって成り立っているという二要因理論です。
今回は、ハーズバーグの二要因理論の具体的な要素や施策例について紹介します。
ハーズバーグの二要因理論とは?
ハーズバーグの二要因理論とは、アメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱した、仕事における満足感・不満足感の要因を分析した理論です
仕事では、特定の要因の満足度が下がれば、不満足度が拡大するのではなく、要素によって満足感の上下が決まるもの(動機付け要因)、不満足感の上下が決まるもの(衛生要因)とに分けられるという考え方です。
ハーズバーグは、19世紀ごろのアメリカで個人の生産効率最大化への関心が高かった頃、約200名のエンジニアと経理担当事務員を対象に仕事へのモチベーションに関する研究を行う中で二要因理論を確立しました。
衛生要因(ハイジーンファクター)とは?
衛生要因(Hygiene Factors、ハイジーンファクター)は、仕事の不満足感を引き起こす要素です。
衛生要因が上がると、仕事の働きやすさが向上しますが、モチベーションの上下には影響を与えません。
衛生要因の具体的な内容としては、
- 会社の方針
- 給与
- 上司との人間関係、マネジメント
- 同僚との人間関係
- 職場環境
- 作業環境
などが当てはまります。
動機付け要因(モチベーター)とは?
動機付け要因(Motivator Factors、モチベーター)は、仕事の満足度に関わる要素です。
動機付け要因が上がると、やりがいやモチベーションが向上します。
動機付け要因の具体的な内容としては、
- 仕事への達成感
- 目標達成、高い成果
- 人事評価、上司からの評価
- 昇進
- 成長の機会
- 裁量・責任の拡大
などが当てはまります。
↓モチベーターの意味や特徴、内容を紹介した記事はこちら↓
モチベーター(動機付け要因)の意味や特徴、内発的・外発的動機付けを紹介
衛生要因と動機付け要因の関係
衛生要因と動機付け要因の関係は、対の関係になるのではなく、それぞれを補完し合う関係になります。
衛生要因は不満足を感じる要素、動機付け要因は満足感を感じる要素であるため、双方をバランスよく高めていくことが重要です。
従業員の生産性を高めていくためには、働きやすさに対する不満足を無くし、やりがいやモチベーションを高める要素の満足度・充実度を高めていく活動を行っていきましょう。
ハーズバーグの二要因理論を元にした組織改善施策例
会社の方針や目標の発信
会社の方針や目標などの進んでいく方向性が分からない状態では、不安や不審な状態になってしまいますが、社内掲示板や全体会などの場で発信することで、会社と従業員が同じ方向を向いて仕事ができるようになります。
職場環境・作業環境の整備
普段仕事を行う職場環境・作業環境は、従業員の生産性や安全、衛生に関わる非常に重要な要素です。
できるだけ毎日清掃・整理する習慣を作り、綺麗な状態を保ちましょう。
手当・福利厚生の充実
従業員の給与をすぐに上げることは難しいかもしれませんが、必要な制度を導入したり、福利厚生代行サービスを活用して、福利厚生を拡充することはそれに比べると容易です。
従業員の求める内容を提供できれば、その分効果も大きいため、ニーズの把握・調査が重要です。
相互理解を深める
従業員同士の相互理解を深めることは、仕事を行う上でそれぞれで良い人間関係を築くことと社内コミュニケーションを円滑化すること双方で効果的です。
good & newのような企画を取り入れたり、飲み会・部活動などの社内イベントの開催が施策として考えられます。
感謝や称賛の声掛けを行う
他社からの評価や称賛の声かけは、従業員の働きがい・モチベーションを高めることに効果的です。
ただ、感謝や称賛を伝え合うためには、仕組みがなければ浸透しません。
上手くツールを活用し、まずは仕組みを作り、その後会社の文化として浸透させましょう。
仕事のやりがい向上
従業員に挑戦や成長の機会の提供、目標や期待値を明確に伝えることは、仕事のやりがいを高めます。
仕事に対して前向きに取り組めるようになり、仕事の生産性を高めます。
二要因理論を元に組織改善を実行する際に活用したいツール・サービス
THANKS GIFT
THANKS GIFTは、従業員同士で感謝や称賛を伝え合うサンクスカードのサービスです。
会社の方針や目標を発信する社内掲示板、従業員の相互理解を深め、感謝や称賛を伝え合うサンクスカードなどの機能を有しています。
TUNAG
TUNAG(ツナグ)は、エンゲージメント向上を支援する様々な機能を有するオールインワンのサービスです。
会社の方針や目標を発信する社内掲示板、従業員の相互理解を深め、感謝や称賛を伝え合うサンクスカードなどの機能を有しています。
ベネフィット・ステーション
ベネフィット・ステーションは、パッケージ型の福利厚生代行サービスです。
従業員は、レジャー・旅行・グルメ・ショッピングなど様々な場面でお得にサービスを受けられます。
福利厚生を拡充することで、働きやすさが向上されます。
ツールを活用し、従業員の働きやすさと働きがいを高めよう
今回は、ハーズバーグの二要因理論の具体的な要素や施策例について紹介しました。
従業員が生産性高く働けるためには、衛生要因と動機付け要因の両方を向上させることが重要です。
上手く、情報発信やコミュニケーション、福利厚生のツール・サービスを活用することで、従業員の働きやすさと働きがいを高められます。
ぜひ、働きやすさや働きがいを高めるツールを活用し、従業員が定着・活躍できる仕組みを作ってください。