エンジニア採用とは?市場動向や難しい理由、ポイントを紹介
採用活動の中でも特に採用難易度が高いのが、エンジニア採用です。
ビジネス職とは利用するサービスや採用におけるポイントも異なり、ビジネス職と同様に動いてもなかなか上手く行きません。
今回は、エンジニア採用の最近の動向や難しい理由、オススメの手法・サービスなどについて紹介します。
エンジニア採用とは?
エンジニア採用とは、自社のWebやアプリケーションの開発、インフラ周りの整備などを行うエンジニアを採用する活動のことです。
営業やマーケティング職などのようなビジネス職とは、転職活動の傾向や使っている媒体が異なるため、採用活動の動き方を大きく変える必要があります。
エンジニアは特に超売り手市場とされているため、採用難易度が非常に高く、きちんと戦略や対策を考えた上で実行する必要があります。
エンジニアの採用動向調査結果
レバテック株式会社の「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年12月」によると、ITエンジニア・クリエイター職の有効求人倍率は15.8倍となっており、全職種の有効求人倍率は1.35倍となっているため、エンジニアやクリエイターが非常に人手不足で採用難易度が高いことが分かります。
同じくレバテック株式会社が2022年4月に215名を対象に実施した「ITエンジニアのオンライン採用」によると、エンジニアの中途採用において、内定を出す際に最重視しているポイントとしては、下記項目を重要視しているとのことで、他の職種と比較して、スキルや実績などが特に重視されています。
- スキル:38.0%
- 人柄:14.0%
- 前職での実績:13.0%
- 志望動機:7.0%
- 自身の強みや弱み:7.0%
エンジニア採用でよくある問題
エンジニア採用活動を行う中でよくある問題については、下記のようなものがあります。
求人広告を出しても応募が集まらない
エンジニアは上述の通り、非常に求人倍率が高い職種です。
求人広告を出しただけで応募が来るのは、労働条件が非常に良い場合や募集内容が非常に魅力的な場合くらいで、ほとんどの求人は応募を待つだけではなかなか上手くいきません。
高い広告費を払っても必ずしも応募がある訳ではないことを理解しておきましょう。
応募があっても自社が求めるレベル以上からの応募は少ない
エンジニア職の求人や募集内容を出して、応募があったとしても、応募者の情報を見ると「実務経験無し」や「ITスクールで学習したのみ」などのレベル感の応募が大半で、自社が採用したい層とかけ離れていることはよくあります。
ただ応募がなかなか来ないからといって、採用レベルを下げることは悪手です。
非常に大きな教育コストがかかったり、期待する成果を出せないといったミスマッチに繋がりますので、自社の採用レベルを下げるという対応は行わないようにしましょう。
選考が進んでも内定承諾まで進まない
転職市場に出ているエンジニアは、非常に引く手あまたなので、すぐに採用が決定します。
選考が進んでも既に他社に決定したということはよくあるケースであるため、選考と選考の間を開けすぎないことや求職者に情報をできる限り開示して判断してもらいやすくするなどといった対応が必要です。
エンジニア採用が難しい・苦戦する理由
エンジニア採用が難しい・苦戦する理由について紹介します。
募集人数に比べて市場にエンジニアが少ない
上述のエンジニアの求人倍率が異常に高いように、各社のエンジニアの募集人数に対してそもそもエンジニアが少ないことが原因の1つです。
特にエンジニアの中でも専門的な分野や特定の言語・スキルで採用活動を行おうとすると、さらにターゲットとなるエンジニアは少なくなり、採用活動は難しくなります。
優秀なエンジニアは転職市場に出てこない
優秀なエンジニアは常に様々な会社から自社に来ないかと声をかけられており、転職活動を行わずとも次の職場が決まります。
そのため、優秀なエンジニアを採用したくてもそもそもリファラルで他の会社に囲いこまれているため、転職市場に優秀な人材が出てくることは稀です。
外資やベンチャーのような待遇を用意できない
外資やベンチャー企業では、新卒のエンジニアから破格の年収や福利厚生を用意して採用活動を行っています。
新卒でも500万円以上であったり、1,000万円を越える年収を用意している企業も少なくなく、その水準に企業がなかなか待遇を合わせられないといったことも上手くいかない原因の1つです。
面接官や採用担当者が求職者を見極められない
初めてエンジニア採用を行う会社であったり、面接やスキルチェックをエンジニアが関わらずに採用担当のみで行う場合は、求職者のレベルやポテンシャルを採用担当者が見極められないというのも上手く行かない原因の1つです。
エンジニア採用には、最初の面接からCTOやVPoEなどのエンジニアの責任者クラスが行うことが求められます。
優秀なエンジニアを採用するためにまずやるべきこと
優秀なエンジニアを採用するためにまずやるべきことについて紹介します。
採用する人材の要件を明確にする
優秀なエンジニアを採用するためにまずやるべきことは、どのような能力・スキル、経歴の人を採用したいのか、採用要件を明確にすることです。
採用要件を具体的に定めることによって、活用する採用媒体や採用アプローチの方法を具体的に定めることができます。
採用活動を具体的に進めるためにまずやるべきことは、採用要件を固めることです。
採用活動にエンジニアを巻き込む
採用活動を行う上で、社内のエンジニアを巻き込みましょう。
採用担当者では、ポートフォリオを確認したり話を聞くだけでは、採用すべきかどうかの判断はなかなか行いにくいです。
採用活動の全体設計からその後の書類選考や面接まで関わってもらうことで、エンジニアにも採用に積極的に協力してもらえたり、より上手くいく確率が高まります。
適切な採用チャネルを選定する
採用したい人材が明確に決まっている場合は、その人材にアプローチできる転職サイトやエージェントを活用することが重要です。
採用ターゲットが少ない場所でいくらアプローチしてもなかなかターゲットには出会えません。
採用ターゲットに合った採用チャネルを選定することが重要です。
エンジニア採用におけるオススメの手法
エンジニア採用を行う際のオススメの手法について紹介します。
エンジニアに特化した求人広告サイトへの掲載
エンジニア採用を行う上で、エンジニアの転職検討者が多数利用している媒体に広告を掲載することは、自社の求人を広く知ってもらう上で必要なことです。
まずは自社について知ってもらうこと、知ってもらった中で興味を持ってもらえるような内容やワーディングを行うことが重要です。
ダイレクトリクルーティングの活用
求人広告掲載の待ちの採用だけでなく、自社からスカウトのメッセージを送る攻めの採用も活用することが重要です。
自社が採用したい人材に対して、自社の求人をアピールしたり、熱いメッセージを送ることによって、興味を持って選考を受けてくれるかもしれません。
直接求職者にアプローチを取れる媒体は非常に少ないため、有効に活用したい手法です。
エンジニアに特化した転職エージェントの活用
自社でアプローチできる求職者の層には限りがあります。
求人の領域に強い転職エージェントに依頼することによって、適切な人材を紹介してもらえることがあります。
転職エージェントの時点である程度のスクリーニングが発生するため、採用コストは非常に高いですが、採用効率は格段に上がります。
リファラル採用の推進
エンジニアがよく交流する方もエンジニアであることが多いです。
エンジニア従業員にリファラルでの紹介をしてもらえるような制度を導入することによって、転職市場にはいない人材にも声掛けをしてもらえ、採用に繋がる可能性があります。
従業員から声掛けを行っているため、カルチャーマッチしている可能性も高く、早期離職リスクも少なくなるといったメリットもあります。
副業採用からの正社員登用の打診
エンジニアをいきなり正社員ではなく、副業からお仕事に関わってもらい、稼働の比率を上げながら、ゆくゆく正社員登用の打診をするという方法もあります。
副業から仕事に関わってもらい、お互いに働き方やスキルセットなどを分かった上での採用になるので、ミスマッチが発生しにくく、仕事内容も変わらず即戦力で成果を出してもらえます。
↓エンジニア採用における手法やおすすめサービスを紹介した記事はこちら↓
エンジニア採用を成功させる手法・サービスを紹介
エンジニア採用を成功させるポイント
エンジニア採用を成功させるためのポイントについて紹介します。
定期的にエンジニアメンバーでブログを執筆する
エンジニアの採用活動中だけでなく、普段より開発やエンジニアの育成に力を入れていることが分かるように、持ち回りで技術的なブログ記事を執筆することは非常に有効です。
転職を考えた際に自社が候補に上がるくらいに、日頃から情報発信をしておくことで、求人募集をする際に、日頃から興味を持ってくれている方からの応募が見込めます。
定期的にエンジニア向けのイベントを企画する
定期的に自社で開発やプログラミング関連のイベントを開催し、他社のエンジニアも出入り自由にすることで、多くのエンジニアと接点を持つことができます。
何度も自社オフィスに足を運んでイベントの雰囲気などを感じてもらうことで、転職を考える際に候補に上がる可能性が高くなります。
SNSで求人情報を広報する
エンジニアの求人を募集する際に、TwitterなどのSNSで告知することも重要です。
Twitterは拡散力があり、不特定多数に情報を届けることができます。
SNSの募集に目が留まって、興味を持ってもらえる可能性も少なからずあるので、まずは投稿してみましょう。
スカウトは、1人1人の内容に合わせて送付する
ダイレクトリクルーティングサービスを活用し、候補者にスカウトを送る際、テンプレートのまま送付しても、候補者には全く響きません。
特にエンジニアは、多くの会社からスカウトが送られており、その人にスカウトを送る理由や期待することなどを1人1人にパーソナライズすることで返信率が上がることが期待できます。
テンプレートを流用することは辞め、パーソナライズした情報を送付しましょう。
選考のスピードを早くする
エンジニアの転職活動は、多くの会社での奪い合いなので、スピードが命です。
説明会や面接で次の選考への応募の意思をもらったら、近い日程で次回の選考を設定しましょう。
合否の判断や次回の面接の設定をとにかく早く設定し、優秀な人材を逃さないようにすることが重要です。
副業から正社員へ登用する
上述の通り、正社員ではなくまずは副業で仕事に携わってもらい、その仕事ぶりやパフォーマンスを見て、正社員にならないか打診をするという選択肢もあります。
まずは仕事を一緒にすることでお互いに理解が深まり、その後正社員になっても、引き続き活躍してもらえます。
副業採用で関わり、良いタイミングで正式に社員になってもらうということも選択肢の1つにしてみてはいかがでしょうか。
オススメのエンジニア採用支援のサービス
Offers
Offersは、副業・複業したいエンジニアやデザイナーと企業のマッチングサービスです。
登録しているエンジニアは転職を考えていない人が多いですが、まずは業務委託で自社の仕事に関わってもらい、将来的に正社員への登用を打診することが可能です。
お互いにとって合う合わないを見極めた上で社員登用を打診することができますし、業務委託のまま仕事の依頼を続けることも可能です。
エンジニア採用支援のサービスを活用し、エンジニア採用を成功させよう
今回は、エンジニア採用の最近の動向や難しい理由、オススメの手法・サービスなどについて紹介しました。
エンジニア採用支援のサービスを活用することによって、難易度が高いエンジニア採用をより成功しやすくかつ効率化を高められます。
まずはサービス紹介資料をダウンロードいただき、自社で活用できそうか検討してみてはいかがでしょうか。